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日本のレスキュー活動
 2004年新潟県中越地震においてひとつの朗報があった。日本国中が「奇跡」とも注目した10月27日の新潟県長岡市のマイカー土砂崩れ現場からの幼児救出は、一瞬の感動とともにやり場のない深い悲しみを我々に与えた。
 被災から4日以上たった瓦礫の下から生きた人間が救出されようとは誰も想像だにしなかったに違いない。肉親を除けばほとんどの人は絶望視していたに違いない。
 見るも無残に道路を押し流し、うずたかく山が崩落した現場の映像を見れば誰でも生き埋めの即死だと勝手に思い込んだと思う。しかし寒さなどを通り越した劣悪な環境下において助けを求め続けていた人間を、結果的に4日もの間、なんら救出の手を伸ばすことが出来なかった事実を直視するに「自然災害のむごさと人間の弱さ」を痛感せざるを得ない。
 レスキュー隊の皆様が余震が続く中で危険を顧みずのご苦労は十分理解出来るし誰もが感謝している。
 だが、前日の乗用車発見時に、もう少し注意深く内部の生命の鼓動を探していたならば事態は大きく変わっていた可能性はあった(翌日の確認に要した時間)。不幸にも母親は即死状態だったと聞いたが、数時間前まで生きていた可能性もあったのであり、生存を前提におく初動調査は被災者の死生を左右する重大な任務であり、その一報がその後を分ける。
 「人命を一刻も早く救出する」を本分とし72時間経過の重要性を誰よりも認知している救助隊ならば、26日乗用車確認後ただちに投光機を設置し夜を徹しての救助を続けていただきたかった。2才の幼児がその後十数時間暗闇の中で待たされたことを知るにつけ、車を発見した時点で生存を前提とした確認が出来なかったのか残念でならない。
 未だ、その偵察隊の準備した機材やスタッフの陣容と命令内容と任務報告などの詳細は報じられていない。「余震にて二次被害の恐れ」を理由に夕刻作業は停止され、未明からの着手もされていない。その後大きな余震があり午後一時から生命確認作業が始まった。
 二〜三日前のTV映像でアナウンサーが数台の車が土砂崩れの下敷きになっている可能性を報じ、現に川の中には大型トラックが横転しているにかかわらず、ヘリコプター降下による確認作業さえ行されないことを不思議に思っていた人は多い筈だ。今回の一件により、生存確率が非常に低いと言われる人命救助が敢行され人命が救われたという事実により、「阪神より新潟」「新潟より今後の被災地」といったレスキューの更なる強化とスピードアップにつながればと祈らざるを得ない。
 米国のFEMAにならった「自然災害救助隊」といった省庁の壁を打ち破った国内外への救援専門集団が作られれば、そんな政府英断に対し国民は尊敬と誇りを抱き、真に協力と賛辞を惜しまないに違いない。
 27日、幼児を生還させたレスキュー隊が本当の肉親を助け出すように一命を賭して余震落石の恐怖にめげず徹夜の救出に立ち向かう姿を拝見して、改めて日本男児健在であると思った。願わくばこれら現場にて汗する青年が、一流大学エリートなどはるかに凌ぐ国際的地位や評価を得て生き生きと仕事に邁進できる社会環境になることを心より祈りたい。

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防災監視装置002
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