| 断水で病院ダウン! |
病院の防災計画において断水対策は最重要課題であり、院内給排水設備の耐震性を強化することによって給排水設備の破損等の院内要因による断水の長期化を防止することが必須課題である。
(阪神大震災神戸市立中央市民病院震災報告書より)
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断水による故障項目
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被災状況内訳
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| 上下水道の停止 |
患者の食事・生活用水の制限
蒸気を必要とする消毒装置乾燥機の使用不能
空調や暖房や給湯の停止
水洗トイレなどに使用する雑排水の停止 |
冷却水を要する自家発電装置
の停止 |
人工呼吸器の停止
外科などの圧縮空気及び電動を必要とする医療機器の使用不能
各種の臨床検査や放射線検査の制限
手術や血液透析などの治療行為の制限 |
コンピューター用の空調機
の停止 |
通院予約システム、入院患者管理、会計システム、検査・処方・給食オーダリング・システムの停止 |
| 多系統電源の停止 |
自家発電装置→冷却水供給停止により20分でダウン→停止
CVCF→5分OK、長時間ダウン
非常照明用蓄電池→約10分 |
エレベーター・物品搬送装置
の停止 |
患者や物品、食事の搬送に大いに難渋した→重症患者の緊急移送に関して今後に課題を残した。 |
| 都市ガスの供給停止 |
厨房機器が使用不能→患者の食事に支障をきたした。
病棟のガス給湯器は全数転落し、使用不能となった。 |
| 施設・設備等の破損 |
建物自体に大きな損傷は無かった。→一部損壊→付帯設備破損→機能マヒ
屋上にある飲用高置水槽と配管の破損した。
雑用高置水槽の亀裂が生じ、漏水が起こった。
病棟や電気設備などが直接の冠水被害を被った。
高置水槽への自動給水装置が作動し、受水槽の貯留水をも失う結果となった。
病院通常消費水量に対し支援給水車供給量は過小すぎた。 |
| 酸素等医療ガスの供給 |
中央配管に致命的な破損は生じなかった。→一部損壊→停止
液化酸素タンクが傾き、配管に著しいねじれが生じる。
酸素、笑気、窒素ボンベが転倒防止規定策にも関わらず7割以上が転倒した。
連結の銅管に破損し、酸素供給の停止となる。
麻酔、手術を安全に行うための酸素や笑気の供給が停止した。 |
| その他の設備故障 |
・ベッドの衝突損傷・ナースカウンターの転倒・窓ガラスの破損・天井の一部落下・麻酔器の破損・床や地下の浸水・薬品棚の転倒・外来カルテ自動保管庫や電動棚が破損・カルテやレントゲンフィルムの散乱と水損・薬品の散乱 |
| 参考事項 |
当院では平常時1日700〜900 トンの上水を使用しているが、震災後の水道局や自衛隊の給水車による供給は当初1日20トンであり、絶対的な不足状態であった。
震災当初は、医療機器メーカーならびに代理店も被災したために連絡がとれず、早期の点検や調整が困難であった。 |
私が一般的村落を想定して提言したいのは、インフラは全国共通の仕様に従うことなく、地域特性を鑑みて防災の見地からひとつの機能を失う場合、必ずそれを補填する機能を持つことが肝心なことと思われ、たとえば断水時には手押しポンプ式井戸水や河川水の利用を考える新旧技術の併用を強く望みたいと考えます。
いいかえれば、オール電化の生活はすばらしいテーマでありますが、たとえば日常時において電動ポンプの役割をしていても、非常時において手動駆動しえる技術を温存するなどキメ細かい施策を願うものです。 |